WAWA
sosoオリジナルのT-shirt
僕の仕事は溶接をすれば火の粉が飛んで穴が空き、木工をすればボンドやオイル塗料ですぐに汚れる。T-shirtは僕にとって消耗品。
2年前のある日にふと自分のTシャツやカットソーを見た時、その全てが無印良品でした。
1日のほとんどを、それも年中着ているTシャツ。
本来ならばお気に入りの一枚を数あるTシャツの中から選び、値段やブランドではなく個人的な感覚で選んだ「Best of T-shirt」を着てたいはずなのに、お手頃でいつでも買えるという理由のみで無印良品で、それも妻に買ってきてもらっていました。恥ずかしい。。
盲目的に、オートマチックに選択していた自分に腹立たしさと残念な気持ちでがっかり。
それに気づいてから僕にとっての「Best of T-shirt」がなんなのか?を、機会をみつけては色んなお店でT-shirt探しをすることに。
探し始めるとまあ大変!
自分が何を着たいのかさっぱりわからない。
高くてもどうしてもそれがよければそれでいいし、安くても気に入ればそれでいいんだけど、どれもこれも一緒に見えてくるし、ビビッとくる感じもない。
これはね、きっと、今まで「選ぶ」ことをして来なかった弊害なんだと思うわけなんですよ。
「T-shirt」=「消耗品」としてしか考えてなくて、夏以外は見せることがないし、夏でも外に出るときはシャツさえ着ちゃえば見えない(と思いながらもシャツを着ずにボロボロのT-shirtで外出)なんて考えてるから選ぶ時の軸足が見当たらない。
こうなると取りつく島がない状態で浮遊するしかない。
だから今までは選ばなかったんじゃなくて選べなかっただけなんだとも、わかってきた。
そんなことがわかってくるとますます自分の好みだと思えるT-shirtを見つけたい気持ちが湧いてくる。
まずは街で出合った気になるT-shirtがあれば買ってきてみる。そして着る。惜しげも無く着る。
そうして集まってきたT-shirtを見ていると自然と自分の好きなものが何なのか見えてくる。
そんな感想をもとに、アパレルで働いてる友達に意見をもらったりしながら、僕の好みを掘り下げていくとぼんやりした輪郭がくっきりしてきた。
・若かれしころ、古着が流行してたので使い込んでもあまり伸びないもの
・少し高級目の肌触りの優しいソフトで肌にフィットするものは苦手
・薄くて軽いものよりもコシがあってタフなもの
こんなところが僕が重視してるところ。
それにサイズ感や色、パターンなどのデザインをみながら、最近では選ぶのが楽しくなってきた。
T-shirtを探し出したころから、探すことと同時に自分のオリジナルがいつか作れないかな?と考えていました。
今考えると自分の好みもはっきりしない奴が何を言ってるんだかと思うわけですが、本当に純粋考えていたわけなんです。
ただ、そこは全くの素人。
何から始めれば良いのかわからないし、そもそも「ニット」と「布帛(ふはく)」の違いがあることすらわかってなかったので本当にお手上げ状態。
それでもいつかは「オリジナルを作るぞ」と心に決めて、服作りに詳しい方に会えば無知をいいことにピント外れの質問をしながら希望を抱き続けていました。
暗中模索でも、模索していることで、ほんの少しずつ現状は動いていました。
そんな亀より遅い動きが実を結び、花が開くことに。
幼馴染の工場で今は「ガラ紡」やガラ紡を使った製品を作っている木玉毛織さんの中に工房を構えた「kagiri」さんがニットの縫い手をしてくださることに。
kagariさんの工房にあるミシンでどんな加工ができるか(ニットはミシンによってできることとできないことがはっきり分かれる)を僕の持っているT-shirt数種を見ながら、これはできる、これは無理だね、なんて話しながら、これの面白い造りなんじゃない?これのここかわいいねと、ミシンの話からどんどんパターンの話に移行していくと、僕の頭の中で一気に作りたいT-shirtの形が浮かび上がってきたんです。
それのイメージをこれまた近所にあるオリジナルウエアを作っている「freckle」さんにお伝えし、生地探しとパターン製作を依頼。
本当は生地から製作したかったんですが、あまり欲張らず、今回は残反で僕好みのものを探してもらいました。
生地と上がってきたパターンをkagariさんに持っていき、試作をお願いし、出来上がってきたもの見たときに、今までの「ものつくり」では味わったことのない喜びが溢れてきました。
あえて多くは語りませんが、今でもなおその温かな気持ちは僕の気持ちの中に存在してくれてます。
soso初のプロダクト商品です。
今現在sosoのものは通販をしていません。僕なりの考えで通販は行っていないんです。ただ少しずつ僕らのことを知ってくださってる方が増えてることや、遠方で僕らの商品を手にする機会がない方にも何らかのアプローチをしたいともずっと考えましたし、今でも考えています。
その一つとしてプロダクトとしての何らかの商品をいつか作りたいと思っていました。
それが今回のT-shirt作りの原動力の一部を担っています。
現段階ではまだ通信販売に対応はしてませんが、いずれ環境を整えてプロダクトに限り通信販売をしていきたいと思っています。
ひとまずはsosoでの店頭販売のみとなっております。
サイズは2種類のSとLの展開を予定してますが、Sは現在調整中のため調整終了後、製作し、販売開始いたします。
前置きが長くなりましたがsos初のプロダクトT-shirt「WAWA」です。
モデル男性178 女性160
チャコールグレーとホワイト
サイズLを着用
綿100%の双糸の度詰
サイズLで男女兼用で使用可能
少し光沢のある生地で背中の変則パターンがよいアクセントに
販売価格 6,500円+税
椅子
小さい時から茶而が使っていた椅子が最近戸利くんが使うようになってきて、僕らが使ってる定番の椅子に正座して朝食を摂るようになってたのでかわいそうだったので、そのうち茶而用の椅子を作ってあげなきゃなと思ってやっと今日作くれた。
もともと細かい作業は得意じゃないのでざっくりおおらかなモノづくりを中心にしてきたけど、最近いろんな仕事をする中で少しづつ細かなこともできるようになりきっちりとしたものもちょっとは作れるようになってきました。
何かを作るときにできることが少ないころは「これしかできません」と開き直るしかなかったけど、できなかったことができるようになってくると不思議とできるようになったことを優先的に考えるようになってきてた。
もちろん悪いことじゃないし、よりスキルを上げるためには難易度の高い仕事に挑むことは本当に大切でそれを仕事の喜びとして捉え、制作活動をしていくことは当たり前のことなんだけど、そのことと僕の世界観にはギャップがあるようにこのところ感じてきてた。
制作は僕の好きなものを作る事。
職人技や精度の高い仕事は僕にとって何の価値もない。
できないことをできないままにするのは良くないけど、できるけど選択しない事が大切。
今日作った椅子はそんな忘れていた大切なことを思い出させてくれた。
高さだけを決めて、材料は端材で。
イメージをラフデッサンするような、お酒を片手におつまみを作るような。
自分と会話をしながら、素材と向き合いながら、茶而の喜ぶ顔を思い浮かべて。
すごく楽しかった。
やっぱりざっくりおおらかなものもいいな。
クルミ、タモ、栗
家具屋さんでもないし、木でカトラリーやお皿を作る訳でもないの広葉樹をわざわざ買いにいくことはいなのですが、今回はよく競りの見学に行く木材屋さんで年に一度の乾燥材の即売会があったので行ってきました。
他の人にとってはどうかはわかりませんが、僕にとっては扱い易く、今頭の中にある作りたいものにちょうどいいサイズの物と材質があった。
雨で濡れてたので乾かしながら、なんと言うかお年玉をもらっておもちゃ屋さんのチラシを見ているような気分でにやにやしながら眺めていました。
そんなことをしていると、なぜ今まで杉を使ってたのか、広葉樹でどんなものを作りたいのか、材料と自分の距離感が少しだけ認識もできたよい時間だった。
オーダー制作
当たり前の話なのですが、オーダーは依頼してくださった方にお渡しするまでとてもプレッシャーがあります。
そこが醍醐味でありいつも勉強になるので嬉しく楽しい。
作業台
農業をされてる方の仕分け等の作業に
天板 ケンポナシ
脚 鉄
w1600×d900×h850
鏡
折りたたみ式
ケンポナシ
w340×d350×h1240
二段棚
古材
鉄
w350×d320×h400