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2017.04.08 Saturday

木と森閉店

 

 

2017/3/20を持って木と森閉店を閉店いたしました。

(一宮のsosoは今まで通り営業を続けていきます。引き続き皆様のお越しをお待ちしております。)

 

過ぎてしまえばあっという間でしたが、思い返せば立ち上げの打ち合わせからと考えると娘が産まれる前からなので6年近く長浜と一宮の往復をしていたことになります。

 

木と森は試行錯誤の連続でした。

オープン当初から木と森はsosoに比べると僕らの求める世界と距離があると感じており、それを言い訳に上手くいかないとは口が裂けても言いたくないので、手探りながらも少しずつその距離を縮めていくために努力を続けた甲斐もありこの先もっと良くなっていきそうな気配を感じるまでになれました。

そんな気配をより大きく具体的に感じさせてくれた要因の1つがスタッフのまっちゃんでした。

彼女の焼くパンはもちろん、お客さんへの対応は安心で特にこの1年ほどは70km離れた場所での営業が本当の意味で軌道が見え始めていました。

 

そんな最中、まっちゃんが懐妊し、この春に第二子の出産を迎えることになりました。

いつでも戻っておいでねと話しながら嬉しい反面、産休中の間の営業をどうするかは運営する僕にとっては大きな問題になります。

というのも、それまでの半年ほど求人を出していたものの音沙汰ない状態でした。

もちろん誰でもいいわけでもありません。誰でもいいわけではないですが、誰からも連絡がありません。

 

どうしようかなーと思いつつ月日だけが過ぎていき、3ヶ月ほど経った頃まっちゃんから手紙をもらいました。

「産後の職場復帰をしたい気持ちはあるものの、出産後いつから働けるかわからないことや2人の子育てをしながら本当に働けるのか、もし働けなかったら復帰を待ってもらうことが迷惑じゃないか、ならいっそのこと復帰待ってもらわずに退職するべきなのではないか、退職したとしても出産後きっとまたパンを焼いたり接客をしたくなってしまうとも思う」などの素直な思いが綴られていました。

 

とてもとても困りました。

僕はいつでも戻ってこれるようにしとくことが最良だと考えて、その間どう営業をしていくかを考えていました。

まっちゃんの素直な気持ちに自分の中の営業ありきの考え方の違和感に気付いたのです。

 

木と森では多くのことを学ばせてもらいました。

そしてこのお店を長く続けることがお客さんやお店に対しての恩返しになると考えていました。

もちろん長く続けることも恩返しの一つであるのは間違いないのですが、志なく続けるだけが目的になってしまっては何も生み出さないのは明白で、いつの間にかお店を閉めないことが大きな目的になってしまってるのではないか、細くても長く続けることばかり考えてしまっているのではないかと思えたのです。

さらに突き詰めて考えていくと、木と森というお店を続けたいのではなく、まっちゃんとならお店を続けたいということでした。

 

それをするためには木と森は最善の選択ではありません。

そう考え出した時に、少し縁のあるちょっと前まで使われてて今は何も使っていない大きな場所の事を思い出しました。

そこであれば大変ではあるけど、1年ほどかけて改装をしながら移転をすればまっちゃんも子育てしながら働きやすく、僕らの世界観にもかなり近いものができるのではないかと直感的に感じました。

その旨をまっちゃん、その場所を使われていた方にプレゼンし、閉店ではなく移転として木と森を一旦閉店する事に決めました。

 

閉店を決めた途端、とても気持ちが軽くなりました。

ネガティヴな要素もなく、新しいステージへのステップアップとしての閉店とあってワクワク感でいっぱいだったのです。

それを決めたのが10月末のことでした。

 

1月に閉店のお知らせのみをし、移転に関しては改装など具体的に始まってからお伝えしたく、移転の話はお知らせしていませんでした。

と言うのも移転すると言うことは共通認識できてたものの、あいまいな部分も多く、具体的にしていくには少し時間がかかるとも思っていたからです。

数回にわたり、その場所を使われてた方と話をしましたが、3月に入り、先方から急遽白紙に戻したいと話が急転しました。

残念ではありますが、すんなりと受け入れました。

無理に繋ぎ続けてもいずれ無理がたたり分裂することはよくあります。

取り繕いながらなんとか改装やオープンまでにこぎつけたタイミングで破談してしまうと僕にとっても大きな痛手となってしまいます。傷が浅いうちに終わらせるのが良いと思えたのです。

 

今回の移転話はなくなりましたが、新たな移転先を探す大きな計画が持ち上がっています。

白紙になったおかげでまだ全くの候補も上がっていない状態ですが、もっと自由な発想で移転先を探せる楽しみや出会いへの期待感が生まれています。

湖のほとりとかでできないかな?山の中にポツンとあってもかわいいよねなどなど。

どこまで実現できるかはわかりませんが楽しみです。

 

ここまでが木と森の閉店までの話です。

 

SALE中は多くの方に優しいお言葉を掛けていただき、近くのお店の方にも閉店を惜しんでいただきました。

お店をする前には誰一人知り合いがいなかった僕らにこんな多くの方が気にしてくださってことが嬉しかったです。

SALE後4日間毎日通い、壁から床、キッチン周りと感謝を込めて綺麗にしました。

 

先にも書きましたが、長浜で木と森を通じて、本当にたくさんの出会いと学びを与えてもらえました。

ここでの経験は間違いなく僕らの財産になっています。それも目減りしない財産。

最初の移転先が白紙になってしまいましたが、また長浜近辺で次に移転先を探して営業を再開したいと強く願っています。

その時は今まで以上にワクワクするお店にします。

 

木と森の活動はひとまずここでおしまいです。

またいつかみなさまに喜んでもらえるようなことができるよう日々努力してまいります。

再開の折には再度告知いたします。

 

5年間長いようで短い時間でしたがありがとうございました。

 

 

 

soso

木と森

 

木全俊吾

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